公園で、ぼーっとしていたら、ジャグリングの練習をしている少年に出会った。手のひらの中で、まあるいボールをくるくると転がしていた。その数が、ひとつ、またひとつと増えていく姿にすっかり見入ってしまい、気がつくとじっと見つめていた。
「こんにちは。面白かったですか?」
にこにこと笑う、その少年から声をかけられて、こくりとうなづく。
「よかった。ではもうちょっと見ていてもらっていいですか」
そうあどけなく笑う彼に、私は拍手で答えた。
ソフトボールを一回り大きくしたような水晶らしきものを取り出すと、彼はふっと息を吹きかけた。すると、そのボールはふわりと宙に浮いた。その後も、彼の手で引っ張られているかのように、くるくると宙の中を移動する。どこにも糸なんてついていない。私はあっけにとられて見ていた。
「すごいですね。本当に宙に浮いているみたい」
彼にそう声をかけると、いたずらっぽく彼は笑った。
「本当に宙に浮いているんですよ」
そうね、と私が笑うと彼もまた笑った。こうした出会いがまた私の世界をひとつ広げてくれるのだ。
2009年9月22日
公園で
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